〔JBCNへごえもん報告〕 ※JBCN ジャパン・ボーダーコリー・ネットワーク※

 

管理人のysdさん始めシーラ家・クリス家

    そしてJBCNのみなさまへ

 

ご無沙汰しております。

 山形のごえもんママです。

 先日、ジュリビチェ寒梅ママよりご紹介いただきましたが

 わが家の愛犬「ごえもん」が7月19日に

わずか2才2か月で亡くなりました。

ごえもんやわたしたち家族にたくさんのお悔やみや

心温まる励ましのメッセージをいただきありがとうございます。

この場をお借りして、深くお礼申し上げます。

 脳の病理検査の結果を待ち、10月になってCLと診断されました。

ごえもんHPにて詳細を報告しております。

    http://www.catvy.ne.jp/~shizue/

 

その後さらに更新したページや

新たなCL関連のページもトップにリンクしました。

二重報告の形になりますが

 当事者である私共からも 皆さまに読んでいただく事を

 重ねてお願い申し上げます。

 

たくさんの方に読んでいただき

 CLの残酷さと正しい交配のあり方を

みなさんに知っていただきたいと思っています。

 

長文になりますがお許しください。

 

 ごえもんが精密検査をすすめられたそもそものきっかけは

 神経疾患のような問題行動がたまにあった事と

 フリスビーを追わなくなり、目がよく見えていないのでは?と疑った事でした。

 誰にも言わずに悩んで過ごしていましたが

 たまらなくなって大会で逢った友人にごえもんが変だと話したのです。

 その後、検査入院に向けて出発する前日の深夜になって

 その友人から連絡が入り

 CLに関するHPを教えてもらい、その情報をそのまま病院に伝えました。

 (HPでは友人を巻き込みたくなかったので、いろいろ考えた末にこの件は省いてあります。)

 

 検査の結果 脳の萎縮が判明して

 これまでの症状がCLの特徴的な症状にほとんど当てはまる事などもあり

 CLの疑いが強いという事になりました。

  (ただし、ごえもんは最後まで一度も狂暴にはなりませんでした。)

※日本ではまだボーダーコリーのCL発症犬が認められていない事実と

 CLを疑われた犬自体も

 ごえもんが国内では初めてだろうと言われて驚きました。

 

 私事で申し訳ありませんが。。。

 検査の結果を聞きに行く日(ごえもん退院の日)

 病院へは違う友人がわたしたち夫婦に付き添ってくれました。

 2泊3日の検査入院の間中

 ごえもんの事がとても心配で、とても心細く過ごしたわたしたちでしたが

 友人が代わる代わる一緒にいてくれて

 仲間のありがたさを痛感しました。

 地元に戻ってからも、また違う友人が励まし続けてくれました。

 

 我々のような過程に至ったのは、とてもまれな事例だと思います。

 結局は今まで発症犬がいても

 気づかないままになってしまったという事だと思います。

 CLは脳生検しない限り、診断出来ないそうです。

 

 たとえば CLの知識の無い獣医師に

 「まれな神経疾患」もしくは「原因不明の病気」

 「ジステンパー脳炎の疑い」で済まされたりする事も考えられます。

  (ジステンパー脳炎に、わずかですが症状が似ているらしいのです。)

  CLは獣医師にさえも知られていないのが日本の現状なのです。

 

ごえもんの死が

CLを含めた遺伝疾患について、各人の意識を高めるきっかけとなり

今後安易な交配が減る事を願って止みません。

そして

この件が一過性の物に終わらず、風化する事のないようにと願います。

そのためにはこれからどうすればいいのか

そして自分達に出来得る事は何かをぜひお考えいただきたいと存じます。

偉そうな事を書いてしまい、申し訳ありません。

 

ごえもんの症例については

主治医が来年、学会で発表する予定でおります。

日本の獣医師にCLの詳細を広く知らせて欲しいと思い

わたしたち家族も学会発表を了承し、協力する姿勢でおります。

 

以上、皆さまにご報告申し上げます。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

                       平成14年10月

                           ごえもん家一同 

  ※ 訂正 ※

  ボーダーコリーの発症犬として認められたのはごえもんが初めてですが

  国内では、チワワの症例がすでに発表されていたという事実が

    平成15年1月にわかりましたので、国内では2例目のCL確定診断症例となります。

  ただし遺伝的な証明が出来た例としては、ごえもんが国内初だそうです。

  ここに訂正させていただきます。                        

 

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☆ ごえもん掲示板より ☆

 

JBCN 投稿者:shizue  投稿日:11月27日(水)

 

CLの投稿があったJBCN(ジャパン・ボーダーコリー・ネットワーク)に

返信の投稿をしました。

kuroさん ありがとうございました。

kuroさんの投稿の一部を抜粋させていただきます。

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

>ごえもん君は、最後まで、狂暴性を見せることはなかったと

>飼い主の方が書いていらっしゃいました。

 

>CLを発症した犬達が見せる狂暴性って、その理由はなんなのでしょう?

>狂暴性を押さえる脳の部分がダメッジを受けた結果なのでしょうか?

>それとも、突然自分の体におきた悪い変化に犬が不安になり、

>そこからうまれる狂暴性なのでしょうか?

 

>私は、後者だと思います(独断の偏見による意見です)。

 

>ごえもん君が狂暴性を見せなかったのは、飼い主の方を、本当に信

>頼していられたからじゃないのかな?

>不安を払拭できる信頼があったのじゃないかな?

>そんな気がするのです。

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

わたしの返信投稿です。

 

 ごえもんママです。

 ごえもんは最後まで全く狂暴性はなかったです。(100%言い切れます。)

 CLという病気を考えると、それはとてもラッキーだったと思われます。

 どうしても 「CL=狂暴。。。」と

 連想してしまう方が多いのではないでしょうか。

 

 大学病院の主治医や地元の獣医師といろんな話し合いをしましたが

 神経疾患の犬の末路については、いろんな症例を紹介していただき

 今後、ごえもんに起こり得る状況が怖くて仕方ありませんでした。

 

 たぶん、ごえもんの症状は軽い物だったかもしれませんが

 これからこの子はどうなってしまうのだろうとか

 助からないのなら、せめて最後まで在宅で看病出来るようにと祈ったり

 老化現象が目に見えて進んでいるごえもんを見て心が痛んだり。。。

 そして、いつも安楽死の恐怖が心に見え隠れしていました。

 

 病院でCLの疑いがあると言われた時に、ごえもんを守りたいと思い

 自分たちがした事は、その事実を伏せる事でした。

 事実を知っている人は、ブリーダーを含めて家族単位で片手で余る数でした。

 亡くなった時も、訃報は関係者にはお知らせしましたが

 病名については、まだ確定診断されたわけではなかったので

 疑われている事さえも口を閉ざしました。

 (CLでない事をひたすら願っていましたから。)

 それでも、突然ごえもんHPの掲示板を閉じた事や

 亡くなった年齢やすぐに病名を公表しなかった事などで

 「ごえもんはもしかしてCLでは???」という心ない噂が

 一部の方たちの間で一人歩きしたようです。。。

 噂はわたしの耳にも入って来ましたが、静観していました。

 手前勝手な話ですが、憤慨も。。。。。しました。

 

 わたしたち家族は ただただ平凡な飼い主で

 自慢出来る事はほとんどありませんでした。

 それでも、kuroさんに

 ごえもんがわたしたちを信頼していられたと書いていただき

 恐縮しましたが とても嬉しいです。

 CLの事もMLで取り上げていただき、ありがとうございます。

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