ごえもんHP更新・その後。。。

 

ごえもんが亡くなってから4か月が過ぎ

10月14日に ごえもんの病気の報告等、HPの更新をしてから 約1か月半経ちました。

更新後 新たに あびちょさん「私たちにできること」・YAK「ごえちゃん思い出のページ」を

トップにリンクさせていただき(あびちょさん・りえちゃんありがとう!)

更に充実したHPになったと思います。

 

予想以上の反響がありました。

見ず知らずの方から たくさんメールやリンクの申し込みをいただきました。

とてもありがたい事です。

 

ごえもんHPの各ページを読んでくださった全ての皆さまに

心から感謝申し上げます。 ありがとうございました。

 

日本で初めてCLと認定された犬の飼い主として

HPを更新してから思った事・感じた事を下記にまとめてみましたので

ぜひお読みいただきたいと存じます。 

ごえもんの件が一過性の物で終わらずに、

いつまでも風化しないようにと願いながら。。。    

 

 

◎リンクについて

 

諸事情で、今までのリンクは全てページごと削除しました。

新たにリンクの申し込みいただいたのが60を超え

元々相互リンクしていただいているHPも合わせると

100近いHPとリンクしていただいている現状です。

感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

新たにリンクのページを作りたいと思ってはいますが、

実現出来るかどうかはまだ未定です。。。

 

 

◎たくさんのメールありがとうございます。

 

励ましのメールをたくさんいただき、感涙しました。

ご自分の経験談を寄せてくださった方も多く とても涙なしでは読めないメールが多かったです。

なかなかお返事を出せなくて申し訳ないと常々思っています。

 

掲示板にも書きましたが、病気に大小はなく、

それぞれのわんちゃんの命の重さはひとつひとつかけがえのない物です。

たまたまCLという病気になってしまったために

ごえもんは たくさんの方から お悔やみの言葉をいただいたり

「ごえちゃんの事忘れないよ。」と言っていただいたり

幸せなわんこだなあと思います。(素直な気持ちです)

 

でも。。。。。。。。

わたしは今でもCLの遺伝子をもらってしまったごえもんの事が

不憫で不憫でたまりません!!!!!!!!!!!!!!!!!

この気持ちも本当です。 最期の様子が目に焼き付いたまま離れません。  

 

 

◎ごえもんCLの点と線のページについて

 

血統書だけの公開では、見た人に不安を与えてしまう事も考えられたので

キャリアリストに載っている祖先からごえもんまでのラインを公開しました。

またしても、あびちょさんにご協力をいただきました。いつもありがとうございます!

 

ここでも追記させていただきますが

このラインでキャリアと断定出来るのは、リストに載っているごえもんの曾々祖父母と

ごえもんが発症した事により

新たにキャリアであると確定されたごえもんの両親犬2頭、合わせて4頭のみです。

 

それから 点と線のラインを見て自分の犬がそのラインにいなかったからと

安心出来る事ではない事を 警告させていただきます。

不安にさせるようで大変申し訳ないのですが、

あくまでもあのラインはごえもんのラインであって

その他のキャリアの祖先からのラインがたくさんあるという事を

忘れないでいただきたいという事です。

 

安易な交配は 絶対行わないでください!  

 

 

◎犬を迎える側の姿勢について

 

ごえもんの死により想った事のひとつに

犬を迎える事に関しては、今後はペットショップ任せ・ブリーダー任せにはせずに

犬を購入する側も事前調査が必要で

いろいろな知識を持たなければならないという事でした。

 

インターネットにより、膨大な情報を得る事が出来る世の中になりました。

(ただし、急速に普及しているとは言え まだまだネットと無縁のご家庭も多いです。)

(情報を得られても、正しく認識出来ない事も残念な事にたくさんあります。)

 

それならばどうすればいいのか。。。。どんな知識が必要???

事前に血統書を見せてもらい 遺伝病を疑われるラインの犬は購入しない???

その前にもちろん遺伝病を疑われるラインの犬の繁殖はしないという事が大前提となります。

(キャリアのラインでも、慎重にノンキャリアの犬を選んで交配している方もいます。)

(個人的には賛成出来ませんが、特定の方を批判しているという事ではありません。)

もちろん親犬の血統書を見せてくれない相手からは購入しないという方針も考えられます。

こうなると犬を迎えること事態が非常に難しくなりますね。。。

 

でもこれって、悲しい想いをする飼い主が減るための予防策であり

悲しい運命を背負って生まれてくる犬の事をあまり考えてないような切ない文章になってしまい

もっと違う文章をと考えましたが。。。 上手く表現が出来ない自分がとても歯がゆいです。。

 

この件に関してはとても難しい事なので 

かなり考えながら言葉を選んだつもりですが

それでも自分の言いたい事なんて書ききれず どうしようか迷ったけれど

背伸びせず自分の気持ちを正直に書こうと思いました。

賛否両論あると思いますが 敢えて書きました。

 

我が家は犬に関して何の知識もないまま、ある雑誌の子犬のページ情報を見て

電話で繁殖元に面会を申し込み、実際に見に行き、5頭の子犬の中からごえもんを選んで

その後、ごえもんとの生活が始まりました。

 

何の調査もせずにごえもんを迎えた事については、何と批判されようと返す言葉はありません。

しかし、家庭犬として飼うならばほとんどの方がそのような経緯で犬を迎えているといっても

過言ではないと思うのです。(現状という意味で、言い訳のつもりではありません。)

なかなか自分の想いを文章にするのは難しいのですが

これからは犬を迎える側としても

意識を変えていきましょうという事を言いたいのです。

 

>悲しい経験をお持ちのドッグオーナーの方々には、

>正しいブリーディングの警告と同時に、

>この悲しみと出会ってしまったのは自分自身の未熟さからで有る 

>と 警告していただければと思っています。

 

ある方に、このようなご指摘をいただいた事も報告させていただきます。

 

 

◎ブリーダー&兄弟犬について

 

いろんな方から ブリーダーを公表すべき・公表して欲しい等のご意見をいただきました。

ごえもんのブリーダーは、ごえもんの病気が疑われる前から

すでにボーダーコリーの繁殖はしていないし

今後も予定はないはずという事をお知らせ致します。

 

ごえもんの両親犬は2度交配しています。

ごえもんは2度目の出産で生まれた子です。(5頭ずつ生まれました。)

ごえもんと同胎のホープ君は亡くなりましたが 

他の同胎・前腹の兄弟たちは元気に過ごしています。

 

姉犬(前腹の子)が今年出産していますが、

(ごえもんが検査入院する以前の交配である事をここに明記させていただきます。)

生まれた子どもたちの飼い主さんには、ごえもんの事を正確に伝えてあります。

オーナーのみなさんが事実をしっかりと受け止めてくださり、去勢・避妊する方向です。

子どもたちは各家庭に暖かく迎えていただき 元気で幸せに過ごしています。

こどもたちを始め、ごえもんの同胎犬・兄弟犬・親戚犬を

今後共、どうか暖かく見守っていただきますよう、重ねてお願い申し上げます。

 

ごえもんの同胎犬も避妊・去勢をすると聞きました。

前腹の兄弟犬4頭は交配はしていないと聞いています。

 

ブリーダーに ごえもんの事は

ごえもんが亡くなった事実を電話で簡潔にお知らせしました。

 

フード選びや病気・しつけに関してもとても勉強熱心なブリーダーさんで

いろいろ教えていただき、仲良くしていただいていましたが

悲しい事に

ブリーダーさんからは その後メールや電話等、何の連絡もいただいておりません。

今どのような気持ちでいるのか 知る由もありません。

なぜ連絡をいただけないのか、わからないままに時が過ぎています。

ただし、今後連絡をいただいたとしても、今更何を話せばいいのでしょうか?

言いたい事はただひとつ。。。

「ごえもんを返して!!」

 

 

◎ある意味幸運だと思った事(変な表現ですが。。)

 

☆事前にごえもんの脳萎縮を認識出来た事。    

CTなどの検査の結果、脳萎縮が判明した。

CLの疑いをかけられてとても辛かったけれど、

脳疾患である事は間違いなく、病気と向かい合えた。

 

☆大学病院の主治医との信頼関係

主治医の先生はとても正直で誠実な人柄であり、いろいろ相談しながら 

地元の獣医師との連携プレーで、ごえもんと向かい合って来たこと。

こちらの要望で、NSWにメールを出してくださったりもした。

脳生検は事前に承諾していたけれど

網膜と肝臓の一部の摘出についての申し出については

「一度だけ、お願いさせてください。○○さんがイヤだとおっしゃるなら

二度と同じ言葉を申しません。」

という飼い主側の気持ちを思いやってくださるものだった。

診断が確定した時も、電話だけではなく山形に来てくださり

自宅で丁寧な説明を伺う事が出来た。

 

☆仲間に恵まれていた事。   

ごえもんの病気を知っている友人がたくさんCLの情報を調べて    

わたしに教えてくれたり、話相手になってくれた事。

相談や愚痴を聞いてもらったり、電話やメールでいっぱい励ましてもらった。 

実は、ごえもんの病気を知っているのは片手で余る数(家族単位で)だった。    

 

☆わたしの仕事量が半分以下に減った事。(偶然です。内容は説明長いので省略)

それまではたくさんの仕事を抱えて飛びまわっていた自分が

奇跡的に、ごえもんと長い時間過ごせるようになった。

(ごえちゃん、朝から晩まで留守番ばかりという事ではありません。)

(自宅を出たり入ったりが多かったので、しょっちゅう顔は逢わせていた。)

(外回りの時は、よく連れて歩いた。車に乗るのが大好きなごえもんだった。)

偶然だけど、ごえもんの症状の悪化に伴って

自由になる時間が比例するようにどんどん長くなり

最終的には、ほとんどごえもん中心の生活が出来た事。  

 

☆ごえもんの症状が、CLにしては軽かったという事?   

目をそらさなければならない程のバタバタした苦しみはなかった。

神経を冒される病気なので、もしかしたら苦痛があっても

ごえもんは感じてなかったのかもしれないと思いたい。 

だけど、全然苦しくなかったという事はないと思う。。。

もちろん、目に見えて衰えていくごえちんを見守るのは本当に辛かった。 

摂食障害が始まってからも

最後の前日まで、吐いたり下痢したりして衰弱してフラフラだけど

家の中でそれなりに過ごしていた。

 

えもんが最後まで全く狂暴にならなかった事に対して

○信頼できる家族に見守られていたから攻撃手行動につながらなかったのでは?

○家族への信頼関係が生み出せた奇跡だったのでは?

○ごえもん君からの最後の親孝行だったのかも・・・。

愛がCLに打ち勝った?

上記のような有り難いご感想をいただきました。

中枢神経が冒されたはずなのに、ただ単に症状が軽かったのもしれませんが

みなさんのお言葉を素直に受け止めさせていただきたいです。

でも わたしたちはただただ平凡な飼い主で

自慢出来る事なんて何一つありませんでした。

 

ごえもんが幸せだったのかどうか、わたしは答えが出せませんが

みなさんがおっしゃって下さるように  ごえもんは幸せだったと思いたいです。

 

☆安楽死という最大の悲しい選択をしなくて済んだこと。    

あっという間に、自然な形でお星さまになってしましました。。。

病気が発覚してから、いつも安楽死の事が心のどこかに見え隠れしていました。

そのような話を何度も獣医師と話し合う事がありました。

 

2〜3時間かかる点滴を2回しましたが(その前の1回は薬のみの1時間程度の点滴)  

ずうっと付き添う事が出来た。

手を握ったり、体を撫でたり、話しかけたりして、その都度いっしょにいられた。   

 

☆亡くなった日時について。

娘の夏休み初日で、娘が最期の一日をごえもんのそばで過ごせた事。

娘はその日、片時もそばを離れませんでした。  

急変したのが夕方であったため、学校にいた息子にも連絡がつき

夫も仕事先から立ち寄っていたので、家族全員で看取れた。  

 

☆ごえもんHPが縁で知り合った仲間たちがお別れに来てくれた事。

山形・仙台の仲間に夕方6時半すぎに亡くなった連絡をしたら、

突然の事なのに、みんなが駆けつけてくれたこと。

市内の友人もいるけれど、その他の人たちはごえ家までは   

40分〜1時間以上かかる人たちなのに。。。   

病気の事は何一つ言っていなかったので、突然の訃報にただ涙。。。

  

ごえちんとのお別れに夜中までいてくれたり、心配だからと泊まってくれた人もいた。

帰った友人もまた翌日も1時間以上かけて来てくれたり  

2日後の葬儀火葬にも、3家族の仲間が参列してくれました。   

実際、東京・神奈川からも駆けつけてくれようとした友人たちがいます。    

でも、仕事やいろんな事でどうしても都合がつかず     

参列出来なかった友人は、「どうにかして行けばよかった。 今でも悔やんでいる。」と    

いまだに言ってくれます。     

「もっと近かったら、お別れに行きたかった。」

遠方のたくさんの仲間たちにも言っていただきました。

 

◎今後の対策として

現在のボーダーコリーの乱繁殖?により危機感を感じている方がたくさんいらっしゃいます。

(言葉のニュアンスが難しいです。不適切な表現であればお許しください。)

 

一過性の物で終わらせないために、風化させないためにと

それぞれ、いろんな策を考えてくださっていますが

実現となると、プライバシーの問題が起こり得る事が予想され

とても難しいようです。

 

私事ですが 自分に出来る事をいろいろ考えて実行しているつもりですが

今のところ、ごえもんHPの維持だけでも精一杯というところが本音です。

これまでは HPでの諸々の公表や(病気の報告・血統書の公開など)

オーストラリアのNSW BORDER COLLIE CLUB のメンバーの方との

メールのやり取りや(英訳ソフトを使ってですが。。。)

大学病院の主治医とのやり取りなどしており

JKC本部とも連絡を取ってみたりしました。

(機関誌の家庭犬に取り上げて欲しいと頼んでみましたが、たぶん無理のような応対でした。)

CLについて、雑誌で紹介したいと申し出てくださった方もいらっしゃいます。

 

「愛犬の友」12月号 (誠文堂新光社・2002 Dec.No.622)

P.295 「ちょっと気になるホームページ」にて、岩井猛氏より紹介していただきました。

 

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CL病で死んだボーダーコリー、五右エ門の2年2ヶ月

オラがボーダーコリーの五右エ門 http://www.catvy.ne.jp/~shizue/

 

CL病をご存じだろうか。

正式名称をセロイドリポフスチン症という遺伝性疾患だ。

日本での診断方法は、死亡後の脳生検以外にないともいわれ

発見自体も大変難しいといわれている。

このサイトのごえもんくん(ボーダー・コリー)は

おそらく日本では最初に、そのCL病で死亡したと診断された犬になるという。

2才2ヶ月という短い命の記録を綴ったこのページは

家族の愛情に満ち溢れ、それだけに衝撃と落胆ぶりの大きさが、ひしと伝わってくる。

同じ苦しみを誰にも味わって欲しくないとのオーナーの願いから

サイトでは遺伝リストを公表するなど、遺伝管理の徹底を呼びかけるなどしている。

また、CL病の詳細な記述のあるサイトへのリンクも用意されているので

該当犬種オーナーなどが

必要以上の心配などをしないためにも一読されることをお薦めする。

 

岩井 猛

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これからも みなさまの力をお借りしていきたいと思っています。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。                  

         

                    平成14年 11月24日                                        

                                  ごえもんママ

 

 

 

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